ギャラン

フロントキャリパー オーバーホール

作業工程1


キャリパーボディーからサポートを引き抜いて分離し、まずはピストン抜き取り。予めロッキングプライヤーを用意し使ってみたもののピクリと僅かに回る程度。抜けず。


コンプレッサーを使える環境もなく、手押し式の空気入れを無理矢理つなぎ、各部に自己融着テープを巻いて気密を確保しポンピング。この方法で意外とあっけなく、

またジワジワとポンピングする事でいきなり飛び出すこともなく、ピストンを抜き去ることが出来ました。

作業工程2

ブーツリングを取り去ってからダストブーツを外します。

作業工程3

シリンダー内に装着されているピストンシールを竹串で起こし、指で摘んで取り外しました。


作業工程4

ガイドピン片側のブッシュと両側のピンブーツを取り外しキャリパーの分解完了。車輌からキャリパーを取り外した状態では、ガイドピンを外すのに必要なトルクをレンチに掛けられず、今回は装着したままとしています。

作業工程5

ブレーキクリーナーを吹きかけ、シリンダーやピストンを洗浄。溝なんかの細かい箇所は歯ブラシでブラッシング。

作業工程7

分解洗浄が完了したら、今度は新品のシールキット(MR450207)を使って逆の手順でキャリパーを組み上げていきます。付属のグリスは一袋すべて使い切ります。


作業工程6

ガイドピンもブレーキクリーナーで洗浄しピカールで研磨。

 

作業工程8

作業工程9

ピストンシールにグリスを塗り込みシリンダー内の溝に装着。シリンダーにも薄く均一にグリスを塗ります。

ダストブーツのピストン及びシリンダー当たり面にグリスを塗り込みピストンに装着。ピストンにも均一にグリスを塗布。

作業工程10

シリンダーにダストブーツを装着したピストンを均一に力が掛かるよう押し込んで行きます。5mmほど浮いた状態まで押し込み、ダストブーツをシリンダー内の溝に嵌めていきます。指で嵌めにくい箇所は竹串の背を使って、ゴムを傷付けないよう嵌め込みました。

作業工程11

ブーツリングを装着します。リングの切り欠きを手前にし、左側の端からクル
リと円を描くように嵌めていくと
スムーズに装着できます。

作業工程12

ガイドピン片側の先端にブッシュを装着しグリスを塗布。キャリパーサポートにピンブーツを装着しグリスを封入。これですべてのグリスを使い切りとなります。画像ではガイドピンにたっぷりグリスを塗布してますが、装着の際に塗布したグリスがピンブーツに押し出されてしまうので、ブーツ内に封入しなおしてます。

作業工程13

キャリパー本体のガイドピンにサポートを合わせます。ガイドピンのグリスを馴染ませるのに何度かサポートをストロークさせ、その後ピンブーツがピン根本に嵌るまで押し込めば組み上げ完成。