Aピラーver.2 製作工程

  1.リング作成    
 

a/d/s346is付属のツイーターマウントに合わせ、MDFを使って外径φ59mm/内径φ50mmのリングを作成。

   
   
 

2.穴空け

 

ツイーターの埋め込み箇所から落とし込み部にかけて穴空け。
左右均等にするため型紙を使って下書き。

 

  3.装着位置と角度の決定  
 

穴空けしたピラーを車輌に戻し、マウントを組み込んだMDFリングをあてがって装着角度を決定させた。後工程でピラー裏側からパテを盛るので5mm程のクリアランスを確保。焦点は左右ヘッドレスト中央上部に設定。焦点決定にはマウント中央部からL40mmのボルトを立てて指向角を解りやすくした。装着位置、角度が決定したらMDFリングをホットボンドで仮固定。

 
   

4.足付けと骨格形成

 

#120サンドペーパーでピラー全体にしっかり足付けを施してから、
割り箸を使って骨格を形成。使ったボンドが弾性接着剤だった
のが失敗。
完全硬化しないので後々のパテ盛りの削りで顔
を出し、除去するのに苦労した。アロンアルファなど
の完全硬化型が良い。
パテ盛りの際の目張りとし
て、裏側からガムテープを貼っておいた。

  5.マウント部パテ盛り

カーボンファイバーパテを使ってまず
はマウント部のパテ盛り。硬化剤を入れ過
ぎるとすぐに固まり作業性が悪くなる
ので要注
意。盛ったパテは最終的な形状をイメージしながら
ヘラで伸ばしていった。ヘラはダイソーで買った調理
用のシリコンゴム製。程良いしなりで滑らかな湾曲を出し
やすく、使用後は硬化したパテを容易に除去出来るのが良い。

 
     
 

6.研ぎ

 
 

手の平サイズのメラニンスポンジを当て木とし、#40サンドペーパーを巻き付け研ぎで形を整える。メラニンスポンジの程良い弾力性で湾曲にうまくフィットし、滑らかな曲面に仕上げる事が出来た。パテ盛り〜研ぎを何度も繰り返し、イメージした形状に整えていく。

 
 

 

       

7.落とし込み部パテ盛り

       

エアコン洗浄スプレーの空き缶を利用し、MDFリング及び落とし込み
部にフィットする様に加工。ガムテープで固定しピラー裏側からパテ盛り。

     

車輌とのクリアランスに余裕がないので出来る限り薄く盛り、切り
出したダイソーの網ザルをパテ間に埋め込んで強度を確保

   

   
   
   
   
   
   
   
   
         
   

8.パテ整形仕上げ

   
   

落とし込み部周辺も同様にパテ盛り〜研ぎを繰り返し、イメージした形状に近づけていく。
そして全体の形状、湾曲具合、滑らかさをチェックしつつ#180サンドペーパーで

 
   

最終仕上げ。ちょっとした歪みや段差でもビニールレザーを張り込むとそのまま形として現れるので、しっかり形状を整えておく事が肝となる。

   
   
 

9.ボンド塗布

G17スプレーボンドを使ってビニールレザーを張り込んでいく。ピラー及びビニールレザーに薄くまんべんなく全体的に噴霧していくのだが、このスプレーは霧が荒いので、塗布直後に指で均一に伸ばしてやった。ビニールレザーの裏生地には厚くなり過ぎない程度にしっかりボンドを染み込ませておいた。

 
   
   
   

10.ビニールレザー張り込み

     

作業行程の中で一番の難関がビニールレザーの張り込み。ここで失敗すると今までの苦労がすべて水の泡となるので
焦らず慎重に。行程9でのボンド塗布後はベタツキがなくなるまでしっかり乾燥させ張り込み。今回は室温32℃で

 

乾燥時間は約15分。まずは起伏の大きなツイーター
マウント部から張り込み開始。要所要所でヒー
トガンで炙りつつ、シワにならないよう引
っ張りながら張り込んでいく。そして
ローラーやヘラを使って圧着。

 
 
 
 
     
     

11.ツイーターマウント塗装

樹脂マウントをサンドペー
パーで足付けし、サフェーサー
を噴いてタミヤカラーTS-38ガンメ
タで塗装。露出面積の大きなマウントな
んで、着色でデザイン上のワンポイントとした。

 
 
 
 

 

12.組み込み〜装着

 
 

完成したピラーにツイーター&マウントを組み込み、仮装着で車輌側との干渉がない事を確認。干渉があった場合はルーターで削るつもりでいたが、すんなり装着。ほぼイメージ通りの装着で完成させる事が出来た。