車造りの中で最も時間と労力を費やしているのがカーオーディオです。2way+SWを6chアンプ1台で駆動するシンプルなシステムを構成し、車輌の造り込みとデジタルセッティングで追い込んでいます。アナログセッティングしていた頃に比べると、デジタル化の恩恵で位相管理が随分楽になりました。とは言うものの、走行中の車内環境でホームの音場とクウォリティーを求めるのは所詮無理な話なので、クルマではホームとまったく違ったアプローチで音造りをしています。このシステムでロックやポップス、カントリー、ジャズ、演歌まで、カーオーディオの最大の利点となるプライベート空間を生かし、今日もルームミラーを揺らして楽しく爆音鑑賞しています♪

ヘッドユニット
Pioneer DEH-P01

2010.11〜

実に8年ぶりのユニット変更。デジタルセッティング機を必須条件として選定。操作には慣れが必要なものの、価格からは遙かに想像を超えてクウォリティー高く、取り外した格上機DTA-500Xと比べてもその差は歴然。臨場感に圧倒されます。クロスオーバーの性能がかなり優秀です。

初期設定
電源オフ 〜 ロータリーコマンダー(右側)長押し
ローターリーコマンダーを回して項目を選択、上下左右で設定変更
Bボタンで初期設定メニュー解除

SDカードリーダー
SANWA SUPPLY
ADR-SDXC1BK

2011.08〜

USBメディア再生させるためDEH-P01に接続。BUFFALO以外でUSBリード仕様(延長ケーブル不要で接続可)という条件で選定。空いた1DINスペースにパネルを作成してインストールしてます。DEH-P01はUSB音源の再生能力も非常に高く、【.wav】ならCD音源と比べても遜色を感じません。

ヘッドユニット
Sound Moniter DTA-500X

2002.05〜2010.11

猛虎の要が矢野なら、こちらはデジタルセッティングの要です。操作性が良いため狙った音に辿り着きやすく、なかなかの優れものです。笑うほど薄い取説が操作性の良さを物語ってます。CD再生機能は内蔵していません。専用機ICD-500Xの相次ぐ故障に伴いDEH-P01へ変更。

CDチェンジャー
Sound Moniter ICD-500X

2002.05〜2010.11

DTA-500Xの専用機となる1DIN-6連奏CDチェンジャーです。耐久性に問題があり2〜3年周期で内部メカが破壊。その都度の修理費3〜4万円が維持費として負担となり、3度目の故障で使用中止を決断。

アンプ
a/d/s/ P650

2001.02〜

中低域のセパレーションの良さと力強さが魅力的で選択の決め手になりました。少し荒さが見え隠れする元気なサウンドは時に持て余し、そこが気に入ってたりもします。

スピーカーユニット
a/d/s/ 346is

2001.08〜

このユニットから学ぶものは多くあります。MIDは中途半端な作り込みでは太刀打ちできず、TWは鋭角的でMIDとの繋がりも苦労します。デジタルセッティング、マルチ駆動によりネットワークは使用していません。

サブウーハー
AURA FORCE 12

2000.03〜

パワフルでスピード感のある大変タフなユニットです。メインのa/d/s/ユニットをしっかり補助し、逆相接続で抜群な繋がりを見せてくれてます。

スピーカーケーブル
CARDAS CROSSLINK2X

2001.08〜

MONSTER CABLEからの変更です。雰囲気で聴かせるMONSTER CABLEとは異なり、その音は脚色なしの無色透明。細かなニュアンスまでも鮮度高く立体感を持ってクリアに迫ってきます。信号伝達能力に大変優れ、エージング後の豹変ぶりには感銘を受けました。

RCAケーブル
CARDAS 2×21

2001.05〜

SPケーブルに刺激され、RCAもカルダスに変更です。SPケーブル同様、雰囲気で聴かせるMONSTERとは一線を画します。聴感的にも低損失が窺えるすばらしいケーブルです。

バッテリー
OPTIMA

2000.12〜

音に拘り出した2000年当時、充放電に優れたオプティマバッテリーを選定。その実力は折り紙付き。以来、その実力と信頼性でバッテリーはオプティマを継承し使い続けてます。
使用経歴はこちら

電源ケーブル
SUPPERCRIO 8G

2005.08〜

クライオへの変更で確かにクウォリティーは上がりましたが、全体的に妙にお上品になってしまい、音楽としての面白味が薄れたように思えます。曲によって所々で現れていた、迫り来る何小節かが消失してしまいました。

ヒューズ
SUPPERCRIO MAXI&ATO

2005.09〜

計5箇所すべてのヒューズをクライオに変更。残念ながら私の耳では違いが解りませんでした。

DEH-P01リモコン
 

ヘッドユニットDEH-P01付属のリモコンは、専用ホルダーに
装着し2本のベルトで固定することでステアリングリモコンとして使う
ことが出来ます。しかし、
この2本のベルトがハンドル操作時に手に引っ掛
かかり非常に邪魔。
見た目にも後付け感満載でカッコ悪いので0.5mm厚ステン
レス板で補助ステーを製作し
ベルトレス化。仕上げはダイノックシートです。そして、

ツルツル滑って使い勝手の悪いロータリースイッチには、スワロフスキーのライン
ストーン
#2028フラットバック【ブラックダイヤモンドSS16】と【クリ
スタルムーンライトSS16】を交互に貼り付け、操作性の向上を図っ
てます。音量ボタン+/−にも同ラインストーンを貼り付け
てるのはメッキ調塗装が剥げた為のリカバリーです。

 

 

2012.01〜

 

ステアリングに装着した状態では送信角度が悪いようで、
電池残量があるのにも関わらず操作不能となり、早めの電池交
換を余儀なくされてました。分解してみると、送信範囲を稼ぐべく2個

 
 

の赤外LEDが90度交差で設置されてます。がしかし、
その設置角度が悪く、まったくヘッドユニットの
方向に向いてなかったのが不具合の原因
と判明。
強引にリードを曲げて指向角
を強制補正
してやりました。

電池:CR2032

 

   

2016.10〜

 


バッフルボード/ver.3    

このver.3では通常より比重の高いMDFを使って製作。情報量を得るためスラント角を更に深く、同時により高い剛性を狙った
形状としています。パテは一切使わず、MDFを数枚貼り合わせ、切削整形のみで左右均等に形状を出してます。内径
部はユニット埋込部からドアパネル開口部の形状に向け、剛性を損なわない程度になだらかに広げてテーパー
加工。スピーカーユニットはM4タッピングボルト 8本(L=20-30mm混合)でしっかり固定し、バッフ
ルボード本体はボルト&ナットでMDFが陥没するほどオーバートルクで締め付けています。今
回は使用素材から選定したこともあって346isの鳴りっぷりが一気に良くなりました。


2005.05〜

 

制振&吸音

暴れまくるa/d/s/ 346isの勢いを止めるのは並大抵ではありま
せん。このユニットはホント厄介くんで、ドアの制振調整には長期に
渡り苦労を強いられました。内張の脱着すること何十回。試聴とトライ&
エラーを繰り返し現在に至ってます。ドアインナーパネルには全面に鉛シー
トを貼り込み比重を上げ、それを基本に様々なCDを聴き込んでは鉛シートの上
からレアルシルトやレジェトレックスなどの制振材を使って調整。過度な制振は量感

 

 

不足を招くので一気に貼り込まず、いつもの音量
で聴き込んでは何度も何度も調整を繰り返し、段階的
に制振施工を進めました。最終的には5種の制振材を使
い分けた調整となってます。左右で位相を整えるため、制振
材のカット寸法や施工位置は出来る限り左右対称としています。


2007.05〜 ※最終調整

 

フロアはバルクヘッドから後部座席に掛けて
2種類の素材を使い分けて制振処理を施
し、その上からニードルフェルト
を敷き詰めロードノイズなど
を吸音させています。

2003.05〜

   


  内張加工
 

最大箇所で厚さが約70mmあるバッフルボードなの
で内張加工は避けて通れません。純正グリルはジグソ
ーで迷わずバッサリくり抜き、その他干渉部分はグラインダ
ーで削り倒し。情報量の損失を抑えるため、リスナーから運転席
側のスピーカーコーンが全面見える位置まで内張を開口させてます。

 

スピーカーが内張からスラント状態で完全に車内側に飛び出しているので、現状合わせでグリルを製作。くり抜いた内張に合わせて
型を採りMDFでフレームを作成。内張の質感に合わせ黒のビニールレザーで仕上げました。グリル部には“チャリかご”を流用。

 
 


2002.01〜

パンチングメタル以上の開口率、ビニールコーティングでの外観の良さ、
耐候性、加工性、強度と、使用用途として申し分のない素材です。

 

サイドポケットも有効利用します。MDF作ったベース
にアスファルト系の制振材を装着し、ポケット内
に圧入し内張を制振。ワンポイントで着脱用
の天然木の取っ手を付けてみました。


  ツイーター設置      
 

当時はタイムアライメント機能を持ったデジタル機器がな
くアナログセッティング。距離を稼ぎ奥行き感を得
る為のキックパネルへのインストールが主流と
なっていた。フレキシブルに角度を調整
出来るようキックパネルを作り込み、
アナログセッティングを容易に
行える仕様としていた。

   
   

2002.01〜2005.05

   
   

   
   

   
  Aピラーへ移設 (ver.1)  
   

システムのデジタル化に伴いツイーターをAピラー
に移設。ファイバーパテで整形し、仕上げは内装に合わせ

 

グレーのビニールレザー。焦点は情報量を得
るため左右ヘッドレスト中央とした。情報量重視
で角度を決定させれるのはデジタルセッティングだか
らそこなせる技です。キックパネルの跡地はツイーター
風LEDフットライトに加工し設置
しました。

 

2005.05〜2021.08

 
   

 
  再製作 (ver.2)      
 

ver.1の仕上がりがイマイチだったので今更ながら作り直し。音質に拘ってと言う訳ではなく、インテリア性を高めるのを一番の目的としたver.2製作である。 ツイーター設置角は

 

左右ヘッドレスト中央から20cm上がったポイントを焦点として設定。角度を付け過ぎると、ビニールレザーの張り込みに無理が掛かりシワになっ
てしまうので、作業性を考慮して決定し
た角度、形状としている。その為
ツイーターマウントはスラッ
シュマウントを使用した。

 
 

2021.08〜

     
 

→ 作業工程はこちら    


吸音処理

ステージングと定位感を上げるため、サイドパネルやグローブボックス下など
要所要所を吸音で調整しています。これも一気にやり過ぎるとステージ
ングも崩れ、面白味のない音になってしまうので、試聴と施工を繰
り返して時間を掛けて調整しています。運転席側は自分自身
が吸音材となる事もあり、制振施工とは違って左右
不均等。調整レベルの施工なので、パネル系
には主に吸音性の低い粘着剤付き
カーペットを使っています。

また、純正クロック位置からメーターバイザーに掛けての定位補正のため、純正クロックカバーを型としてチャリかごとニードルフェルトで吸音パッドを作成し、設置にて反射音を調整。これも時間を掛け検証した結果のこの位置での吸音です。ここには別体式のETCアンテナを忍ばせています。


2003.05〜2011.12

ETCアンテナは受信感度低下によりフロントウィンドウに移設し、吸音パッドはセッティング見直し により取り外し、現在は純正クロックカバーに戻しています。

ウーハーボックス/ver.3    

設置場所はトランクルーム。リアシートの傾斜に合わせ フロントパネルをスラントさせ、なおかつトランクのフロアカバーが開閉できるよう、ギリギリ+αとして無理矢理気味に40Lを確保。設計ツールはExcel。簡単なプログラムを組み、制限される高さや幅、スラント角を入力して容量を調整し外寸を決定しています。AURA Force12の推奨はシールドボックスで24L。過去に製作したver.1が推奨どおりの24L、ver.2が30L、そして今回のver.3では更に余裕を持たせて40Lに設定。

 


2007.05〜

使用素材はバッフルボードでも使ってる高密度なMDF。バッ
フルボードもそうですが、素材でかなり音が変わります。
吸音材の調整はいつものようにボックス内に頭を突っ
込み 発声し、内部の共鳴加減を確認しつつ分量や
配置を決定。毎度この方法でそこそこ狙った響
きが出せてるので、本人的には職人技と自負し
ていますが、他人様には決して見られたくない
お恥ずかしい作業です。 外装はトランクルーム
内装に合わせパンチカーペットで仕上げました。

車内とトランクルームは 、リアシート背面で段ボール一枚によって仕切られています。この仕切りをMDFで作り直し 、ウーハーボックス共々しっかり車輌に固定すると同時に、音の回り込みを防止を図ってます。

 
 

また、リアトレイやトランクの各部隙間には吸音材を詰め
まくり、共振箇所は主にレジェトレックスで制振。
意外と共振箇所が多いのが トランクルーム
周りで、制振施工で効果が得られます。

 


2001.05〜

 
   
 

2007.05〜2016.05

     
       


  アンプインストール    
 

トランクはウーハーボックス設置でこれ以上スペースを犠牲にし
たくないので、何よりも各種ケーブル代金がかさんでしまう
ので、アンプは助手席下にインストール。もちろん送風
ダクトはカットにて封印。6chアンプはサイズがあります
が、ブリンプのシートレール内になんとか収まってます。


2001.02〜