ギャラン

◆◆ハイコンメーターの構造確認、加工詳細◆◆

※ギャランシハイコンメーター装着


ここで紹介する内容はEA3系車輌のハイコンメーターをEA1A/前期型車輌で動作させるための加工です。基本となる加工は既にこのメーターを譲り受けたmaxさんの手により施されてるので、加工状況とハイコンメーター構造を確認しつつの作業工程となっています。


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作業工程 1

まずはメーター背面のプラスチックカバーを、箇所4本のボルトを緩め取り外します。


作業工程 2

プラスチックカバーを外すとベーク製の基板が露出します。この基板を持ち上げてフリーにするのですが、部で6本のピンが本体に刺さってますので、このピンにストレスが掛からないよう基板を水平に保ち真上に持ち上げながら引き抜きます。

基板を引き上げ手前に起こした状態です。部で銅箔パターンがカットされ、その先の部でレオスタットからの出力線がハンダ付けされてます。回路図を確認するとEA1A車輌側でアースに落とされている導通を遮断し、レオスタットからの出力を回路に送るための加工となっていました。

作業工程 3

左から水温計、回転計、速度計、燃料計を固定している内の計20本のボルトを取り外します。ボルトの種類、長さはバラバラで、各計器とフレキシブル基板とを繋ぐジャンパー線の代わりを果たしているボルトもあり、取り外したボルトは組立の際に位置を間違えないよう戻す必要があります。

作業工程 4

メーターケース本体(下)からメーターカバー/スモーク(上)とプラスチック枠(中)を外します。メーターケース本体にはそれぞれ6箇所の爪で止まってるだけなので簡単に分割することが出来ます。(→)(→)は各爪位置です。

最後に(←)箇所のボルトを外せばメーターパネルが外れます。

作業工程 5

純正メーターから取り外したICを移植します。速度計裏の基板にはICが外された状態で8P-ICソケットが取り付けられてました。8pin中1pinだけ未ハンダのリードがあるので、これを基準に方向を合わせソケットに差し込みます。判別を容易にするためこの1pinには赤マジックでマーキングしておきました。通常このソケットは装着されておらず直接基板への7/8pinをハンダ付けすることになります。

作業工程 6

レオスタットからの出力線(赤)は既にフレキシブル基板に繋がれてますので、IG1(橙)アース線(黒)イルミ線(青)をAWG20の線材で配線しました。できれば車輌側から取りたかったのですが、ダッシュボード裏側ではイルミや電装品の配線地獄。これ以上の複雑化を避けるための手段です。

 

作業工程 7

レオスタット配線

レオスタットに繋がるまでの約30cmの4本の線材は四つ編みで纏めた上で長さを揃え、端末にスピーカー(-)用端子を圧着しました。EA1A/前期型車輌に装着するための加工は以上です。バラした部品を全て元通りに組み上げ車輌に装着します。レオスタットには接続する線材色を色鉛筆で表示しておきました。

IG1
出力
アース
× 未接続
イルミ