仕事場へ向かう道中の事。センターラインのない軽い登り坂へと左折にて進入。間もなく右コーナーに差し掛かったその時、前方から勢いよく迫ってくるスクーターを認識。その瞬間バランスを崩して転倒しギャランの脇を滑走して行った。危うく突っ込まれるところだった。路面はウェット。
コーナリング中のブレーキングで転倒というよくあるケース。
ギャランを路肩に停め、転倒したスクーターに駆け寄ると倒れたままピクリともしていない。死んだのか・・・運転者は20代男性。大丈夫かと声を掛けると目が開いた。生きていた。痛いところはと尋ねると頭と腕と言う。朦朧
とした意識が次第にハッキリしてきたようだ。警察に連絡して救急車呼ぶから、そのまま動かずにジッとしておくように促す。少し安心した様子だった。警察に連絡し状況を説明。現場住所を聞かれるが詳細が分からない。そこにご近所さんから出て来た車を止め、事故で怪我人がいる、今警察と電話中、救急車を呼ぶから住所を教えて欲しいと尋ねるが、時間がないからと立ち去ってしまった。バカかコイツは。
なんとか住所を伝え現場に戻ると、ゴミ収集車の方々が路上にひっくり返ったスクーターを路肩に寄せ、たまたまそばにあったパイロンを置いてくれていた。そして路上に横たわった怪我人の身体を無謀にもお越しに掛かっていた。すかさず制止。警察も救急車も手配済みの旨を伝えると収集業務へと戻って行かれた。路上に横たわってる彼にもう一度痛い所はと聞いてみた。さっきよりも意識はしっかりしてきたようだ。そして自宅の電話番号を聞き家族にも連絡。母親らしき女性が電話の向こうでうろたえていた。
事故から10分、ようやく警察が到着。状況説明をするが自分を完全に加害者ではないかと疑ってる様子だ。だから警察は嫌いなのである。暫くして救急車も到着。そして彼は救急車内に運ばれた。彼は事故現場からほど近い所に住んでるみたいで、その後すぐに母親も現場に駆け付け救急車に乗り込む。しかし救急車は中々走り出さない。聞くと受け入れ病院を“今”探してると言う。どんだけ段取り悪いねん、コイツら!救急車到着から10分ほど掛かってようやく病院へと搬送されて行った。その後は現場検証。やっぱり自分を疑ってるようだ。ギャランにそれらしいキズがないかジックリと見られた。挙げ句の果てに、相手の証言によっては加害者になる可能性もあると脅された。ふざけやがって。コッチには最後の切り札、ドラレコ画像があるのだ。けど、警察にも今回はYOUTUBEにも非公開。念には念を入れその時が来るまでは非公開とする。結局、30分ほどの現場検証に付き合わされ解放された。
その後警察から連絡があり、事故者からも事情聴取したところ、双方の証言が概ね一致したとの事で、今回の事故はバイクの単独事故になると言う。そして自分は調書に載らない単なる事故目撃者であり、加害者にはならないとの事。当たり前じゃ!怪我人を救護し、警察を呼び、救急車を呼び、家族に連絡を入れ、感謝されても加害者扱いされる筋合いはない。それにしても、、、その後、本人からも家族からもお礼の電話一つないって所が今のご時世なのか。 |